当山には地蔵菩薩様(埼玉県鳩山町指定文化財)が「秘仏」として安置されており、古来根強い信仰の対象となっております。
「秘仏」の由縁は菩薩像が木製観音開きの厨子に安置されているところから、永くそのお姿を拝見出来なかったところに御座います。
作者等不詳ではございますが、お顔は「入定相」と言われ、深く瞑想されている表情を表しており、左手に宝珠、右手に錫杖を持ち、胸には金属製の瑶珞が飾られております。
また、蓮華台座に遊戯坐をとり、舟形光背を持った大変立派な地蔵菩薩様で御座います。
菩薩像の確かな作りから「熊井忠基」縁の菩薩では無かろうかと伝えられております。